全米自動車労働組合 “ステランティスと賃上げなど暫定合意”

ストライキを続けているアメリカのUAW=全米自動車労働組合は、クライスラーなどのブランドを傘下に持つヨーロッパのステランティスと賃上げなどで暫定的な合意に達したと発表しました。一方、残るGM=ゼネラル・モーターズに対してはストを拡大すると明らかにし、圧力を強めています。

UAW=全米自動車労働組合は、アメリカの大手自動車メーカーのGMやフォード、それに、クライスラーなどのブランドを傘下に持つステランティスの3社との間で労使交渉が合意できず、先月15日にストライキに突入しました。

その後、今月25日にフォードと暫定的な合意に達していましたが、28日、さらにステランティスとも暫定的な合意に達したと発表しました。

組合側は労使交渉を始めた当初、40%の賃上げを求めていましたが、ステランティスの経営側と4年半で25%の賃上げで合意したということです。

これはフォードの経営側と合意した賃上げと同じ水準になります。

一方、UAWは、残るGMに対しては交渉が続いているとして南部テネシー州にある組み立て工場にストを拡大することを明らかにし、圧力を強めています。