キーウでウクライナ軍の戦果を紹介する催し

ウクライナ軍は、東部で攻勢を強めるロシア側に損失を与えるとともに、領土奪還を目指して南部で大規模な作戦を展開しているとみられます。首都キーウでは、600日以上にわたって戦うウクライナ軍の戦果を紹介する催しが始まり、厳しい冬を前に国民が一丸となってロシアと対じする機運をいっそう高めたいねらいとみられます。

この展示は、ウクライナの首都キーウにある歴史博物館で今月20日から始まりました。

このうち、ウクライナ軍が迎撃したロシア軍の無人機を集めたコーナーには、さまざまな種類のおよそ10機の無人機の残骸が展示されています。

機体の残骸には、ロシア語でウクライナへの報復をほのめかすメッセージが記されているものもあります。

また、映像で被害を伝えるコーナーでは、ことし5月下旬キーウ中心部で、ロシア軍の無人機の破片が直撃して炎上した乗用車などが紹介され、無人機の攻撃が日常的に行われていることを示しています。

訪れた50歳の女性は「ロシアは市民とインフラの両方を攻撃しています。早く平和が訪れてほしいです」と話していました。

また22歳の男性は「ここに来ると、ロシアがどんな手段を使って私たちの国を破壊しているのか、自分の目で確かめられます」と話していました。

ウクライナ側は、厳しい冬を前にロシアの攻撃が激化するとみられる中で、こうした展示を通して、国民が一丸となってロシアと対じする機運をいっそう高めたいねらいとみられます。