北海道産ホタテ 香港で消費拡大を 5000枚が無料でふるまわれる

中国による輸入停止で影響を受けている北海道産のホタテについて、輸入が続けられている香港で消費を拡大させようと、ホタテが無料でふるまわれる催しが開かれました。

この催しは、中国による輸入停止で影響を受けている北海道産のホタテの消費を拡大させようと、香港の日本料理店でつくる協会が28日から始まった日本の食などを紹介するイベントの会場で開きました。

会場では、用意された5000枚のホタテが無料でふるまわれ、多くの人が訪れていました。

香港では、中国本土と異なる独自の輸出入管理が行われ、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の放出が始まったあとも、東京など10都県以外からの水産物の輸入は続けられています。

日本の食材の人気が高く、日本からの水産物の輸出額は去年755億円に上り、香港は、中国本土に次ぐ2番目の輸出先となってきました。

試食した人たちは「ホタテは甘くて、調味料もいりませんでした」と話していました。

また、処理水に関して「あまり心配していません」と話したうえで、「ホタテは肉厚でおいしかったです。引き続き日本の食材を食べます」などと話す人もいました。

主催した香港日本料理店協会の氷室利夫さんは「ホタテの在庫が北海道にあるということで、われわれの力で何かできないかと思いました。香港で日本ファンを増やし、ホタテファンを増やしたいです」と話していました。