“ロシアに軍事装備品や弾薬提供”日米韓の声明に北朝鮮反発

北朝鮮が軍事装備品や弾薬をロシアに提供したことが確認されたとして、日米韓3か国の外相が非難する声明を発表したことについて、北朝鮮のチェ・ソニ外相は談話で、「朝ロ間の協力関係をわい曲し、国際法の原則に反する、最も政治化された文書だ」と反発し、ロシアと連携して3か国に対抗していく姿勢を強調しました。

日米韓3か国の外相は、北朝鮮からロシアへの軍事装備品や弾薬の提供が複数回確認されたとした上で、ロシアの侵略戦争による人的被害を著しく増大させることになると非難する声明を26日に発表しました。

これについて、北朝鮮のチェ・ソニ外相は28日、国営通信を通じて出した談話で、「朝ロ間の協力関係をわい曲し、普遍的な国際法の原則に反する、最も政治化された文書だ」と反発しました。

そして、「3か国の執ような行為で地域の平和と安全が危うくなれば、朝ロ関係はこれをけん制するための強力な戦略的要素として作用することになる」として、ロシアと連携して日米韓3か国に対抗していく姿勢を強調しました。

北朝鮮とロシアは先月、4年ぶりに開いた首脳会談で、戦略的協力の強化で一致し、先週にはラブロフ外相が訪朝して合意の履行を確認していました。

アメリカは北朝鮮が先月から今月にかけて、コンテナ1000個以上の弾薬などの軍事物資をロシアに供与し、見返りとして軍事支援を求めているという見方を示していて、ロ朝両国が軍事協力を深めることへの懸念が強まっています。