米 GMクルーズの自動運転タクシー すべての運行一時的に停止へ

アメリカ西部カリフォルニア州に拠点をおき、自動運転タクシーのサービスを手がける「GMクルーズ」は、カリフォルニア州から運転手なしでの運行許可が停止されたことを受けて、アメリカでのすべての無人タクシーの運行を一時的に止めると明らかにしました。

GMクルーズは拠点のサンフランシスコのほか、南部テキサス州や西部アリゾナ州で自動運転タクシーのサービスを手がけていますが、今月24日、カリフォルニア州の陸運局から運転手なしでの運行許可を停止されました。

これを受けて会社は26日、旧ツイッターの「X」で、アメリカでのすべての無人タクシーの運行を一時的に止めると明らかにしました。

その理由について、社会的な信頼を回復するための措置を講じることが最も重要だとし、システムなどを検証してより良いサービスを提供する方法を検討する間は運行を止めるとしています。

この会社の自動運転のタクシーをめぐっては今月、サンフランシスコ中心部でほかの車にはねられて道路に投げ出された女性をひいたほか、緊急走行中の消防車と衝突する事故も起きるなど、安全性について議論が起きていました。

会社は今月19日、親会社のGM=ゼネラル・モーターズやホンダとともに、2026年に日本で自動運転タクシーのサービスを始める計画を発表したばかりで、安全性を確保できるかどうかが課題となっています。