【28日詳細】イスラエル国防相「戦争の新たな段階に」声明発表

イスラエル軍は、イスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区で、地下施設の破壊を狙った大型の爆弾を大量に投下するとともに、戦車などによる地上での軍事行動を拡大しました。

一方、ガザ地区では電話などの通信がほぼ途絶え、救助活動もままならないなか、危機的な状況がさらに悪化する事態が懸念されています。

最新の動きを随時更新でお伝えしています。

イスラエル軍 ガザ地区住民に退避呼びかけ

ガザ地区で地上での軍事作戦を拡大するイスラエル軍は28日午後「ガザ地区の住民への緊急メッセージ」と題した動画をSNSに投稿しました。

この中で、軍の報道官が「ガザ地区北部の住民に対して、いますぐ南部に退避するよう求める。行動できる時間がなくなろうとしている」と述べ、早急に退避するよう繰り返し呼びかけました。

そのうえで「ハマスは学校やモスク、それに病院などに武器を配置するなどしてあなたの命を脅かしている。イスラエル軍の作戦は、ハマスの脅威を取り除くことが目的だ」として軍事作戦の正当性を主張しました。

イスラエル国防相「戦争の新たな段階に入った」声明を発表

イスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区への攻撃について、イスラエルのガラント国防相は28日午後、声明を発表し「われわれは戦争の新たな段階に入った。昨夜、ガザの地面は揺れ、われわれは地上も地下も攻撃した。ガザ地区での作戦は次の命令があるまで続くだろう」と述べました。

ただ大規模な地上侵攻を始めたのかどうかは明言せず、新たな段階が具体的に何を意味するかも説明しませんでした。イスラエル軍は27日夜、ガザ地区を激しく空爆するとともに地上での軍事行動を拡大すると発表しています。

ガザ地区南部の病院 空爆続くなか 治療に追われる

ガザ地区南部のハンユニスにあるナセル病院は、地域では最大級の病院の1つで、空爆が続くなか、医療関係者は連日、治療に追われています。

病院は、25日時点のまとめとして、これまでに子ども255人を含む837人が亡くなったほか、けが人は2786人にのぼるとしています。

また、病院のSNSには、24時間態勢で緊急の手術などに対応しているとする投稿や、治療を求めて多くのけが人が集まっている様子が、写真とともに紹介されています。

ガザ地区の多くの人が南部に退避し、物資の不足や衛生環境の悪化などで厳しい避難生活を強いられるなか、病院には、体調を崩したり発疹などを訴えたりする患者も多く訪れているということです。

病院には人工透析の設備や、低体重で生まれるなどした赤ちゃんが入る保育器などもありますが、医師は、発電機を動かす燃料の枯渇は、こうした患者の生命を脅かしていると訴えています。

また、多くの子どもたちが搬送されるなか、病院はSNSに「この子のことを知っている方は連絡をください」と情報提供を呼びかける投稿もしています。

イスラエル軍 “戦闘有利に進めている”と主張

イスラエル軍がガザ地区での軍事行動を拡大する中、軍の報道官は28日、「ガザ地区での戦争で進展がみられる」と声明を出し、作戦の成果を強調しました。

今回の軍事作戦には、重火器を所持した歩兵部隊や砲兵部隊が投入され、状況を見極めながら慎重に作戦を遂行しているとしています。

そして、今月7日のイスラエル軍への襲撃で攻撃を指揮したハマスの軍事部門の幹部を殺害したことで、ハマス側が弱体化し、戦闘を有利に進めることができていると主張しています。

また「部隊はまだ戦場におり戦争を継続している」として、イスラエル軍の地上部隊がいまもガザ地区に残っていることを明らかにしました。

今回の軍事作戦で、イスラエル側ではこれまでのところ死者は出ていないとしています。

その上で「われわれは人道的な努力を拡大している。より多くの食料や水、それに医薬品をトラックで運ぶ予定だ」として、ガザ地区南部で避難している人たちに支援を届ける考えを示しました。

イスラエル南部「これまで以上に兵士の緊張感の高まり感じる」

ガザ地区から10キロほど離れたイスラエル南部のアシュケロン郊外では、厳戒態勢がとられています。

このうち、アシュケロンからガザ地区につながる道路からは、これまで戦車などの軍用車両が多く集まっている拠点が確認できましたが、その拠点につながる道路も28日は軍の関係者以外は通行できなくなっていました。

通行止めの区間を拡大することで周辺の住民が近づかないようにするための措置とみられます。

また、ガザ地区の方向からは現地時間の28日午前11時すぎにもひっきりなしに爆発音や戦闘機の飛行する音が聞こえてきました。

一方、アシュケロン市内では、ボランティアの市民がイスラエル兵たちに食事や飲み物を手渡していました。

ボランティアの男性は「毎週土曜日にここで兵士たちに食事を提供しているが、今週はこれまで以上に兵士たちの緊張感が高まっていると感じる。ガザ地区に入る準備ができているようだ」などと話していました。

救助活動ままならず 被害の全容つかめず

イスラエル軍は27日夜から翌28日朝にかけて、ガザ地区の北部で、ハマスが構築した地下施設やトンネルなど150か所の標的を空爆したと発表しました。

公開された映像には、
▼ガザ地区の空にせん光があがる様子や、
▼大型の爆弾の投下で建物全体が吹き飛ぶ様子、
▼両方の翼の下に爆弾を搭載したF16戦闘機が次々と離陸する様子などが、
映っています。

この空爆でイスラエル軍は、今月7日のイスラエルへの襲撃でパラグライダーやドローンを使った攻撃を指揮したハマスの軍事部門の幹部を殺害したとしています。

またイスラエル軍は、戦車などを使った地上での軍事行動を拡大させるとしていて、これに対しハマスも27日、「ガザ地区の北部と中部でイスラエル軍を迎え撃っている」とSNSで明らかにするなど、激しい衝突となっているもようです。

イスラエル軍は、ここ数日行われた限定的な地上作戦ではいずれもガザ地区から部隊を一度撤収させてきました。

しかし、イスラエル軍の報道官は28日午前、「部隊はまだ戦場におり、戦争を継続している」と発言し、一夜明けても部隊が残っていることを明らかにしました。

今後、地上部隊をそのままガザ地区に残し、さらに進めるのかどうかが注目されています。

一方、ガザ地区では激しい空爆により電話やインターネットなどの通信がほぼ途絶え、被害の全容がつかめない状況となっています。

ガザ地区で医療活動を行うパレスチナ赤新月社は「現地のチームが救命活動を継続できるか深く懸念している。特にけが人が緊急電話番号を使えず、救急車の到着が遅れるおそれがある」と危機感を強めています。

救助活動もままならず、被害の全容もつかめないなか、危機的な状況がさらに悪化する事態が懸念されています。

NHKガザ事務所“ガザ地区 昨夜から携帯やネット回線が途絶える”

NHKガザ事務所のムハンマド・シェハダ氏は、28日午前、「きのう27日の午後6時ごろから、ガザ地区では携帯電話やインターネットの回線が途絶えている。ガザ地区の人たちは、友人や家族と連絡ができない状態が続いている。昨夜は、ガザ地区の東部などで激しい空爆があったと聞いている。映像などを見ると、2014年の地上侵攻の前にあった空爆とは比べ物にならないほど大規模なものだったと感じる」と話していました。

そのうえで「ガザ地区の人々は、悲しみと怒りを抱え、どうしたらいいかわからない状態だ。避難所になっている学校にも多くの人が身を寄せ、冬が迫るなかで、ブランケットも十分にない避難生活を送っている」と話し、人道支援物資の搬入と、一刻も早い停戦が必要だと話していました。

WHO「スタッフや医療施設と連絡が取れていない」

WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は28日、自身のSNSに「私たちのスタッフや医療施設と連絡が取れていない。彼らの安否が心配だ」と投稿し、現地との通信が途絶えている状況について、強い懸念を示しました。

さらに「ガザでの激しい砲撃についての報告は非常に悲惨なもので、このような状況では患者の避難は不可能であり、安全な避難場所を見つけることもできない。停電によって、救急車がけが人のもとへたどりつくことも不可能だ」と厳しい現状を説明しました。

そのうえで「WHOは停戦を推し進める力を持つすべての人々に、今すぐ行動を起こすよう訴える」と投稿しました。

イスラエル軍 軍事行動に関わった指揮官のコメントをSNSに

イスラエル軍は28日午前、SNSに今回の軍事行動に関わった指揮官のコメントを投稿しました。

このうち南部方面軍の指揮官の1人は「われわれはガザ地区でかつて見たこともないほどの火力を使用している。空から地上から、そして地下もだ。イスラエル軍はハマスの施設をすべて破壊し、すべての幹部や戦闘員を殺害するだろう」とコメントしています。

また空軍の指揮官の1人は「夜間の空爆にはおよそ100機の戦闘機が参加して、数百の武器を投下し、数百のハマスの標的を破壊した。空軍は今後の作戦の展開に備えるとともに、『ハマスが手に触れたすべてを破壊する』という明確な目標に向けて軍のすべての部隊と協力する」とコメントしています。

イスラエル軍 ガザ地区で拘束されている人質は229人(27日発表)

イスラエル軍の報道官は27日、ガザ地区で拘束されている人質の人数について、前回の発表よりも5人多い合わせて229人が確認されたと発表しました。

イスラエル軍 この数日の作戦 “大規模な地上侵攻に向けた準備”

イスラエル軍の報道官は、アメリカのABCテレビのインタビューで、この数日行われている限定的な地上作戦について、「地上で最適な作戦を行う上で、よりよい条件を作ろうと掃討作戦を展開している。前線やガザ地区周辺の敵のいる場所で交戦している」と説明しました。

イスラエル軍としては、今回の作戦はあくまでも大規模な地上侵攻に向けた準備だという立場を示した形です。

一連の衝突で27日までにジャーナリスト29人死亡

ニューヨークに本部があり、報道の自由を守る活動をしている国際的なNPO「CPJ=ジャーナリスト保護委員会」によりますと、イスラム組織ハマスとイスラエル軍との一連の衝突で、今月27日までに少なくとも29人のジャーナリストが死亡したということです。

29人のうち、
▽24人がパレスチナ人、
▽4人がイスラエル人、
▽1人がレバノン人で、
この中には、ガザ地区の地元メディアのジャーナリストや、レバノン南部の国境付近で取材中だったロイター通信のカメラマンなどが含まれるということです。

また、8人のジャーナリストが負傷しているほか、9人が行方不明または拘束されているという報告を受けているとしています。

イスラエル軍「ジャーナリストの安全保証できない」

イスラエル軍は、空爆などガザ地区への攻撃を続けるなか、「ガザ地区で活動するジャーナリストの安全を保証できない」とする書簡を、ロイター通信などに送りました。

ロイター通信によりますと、ガザ地区での取材活動をめぐって、今週、イスラエル軍からロイター通信やAFP通信に対し書簡が送られてきたということです。

書簡には「ハマスは意図的にジャーナリストや市民の周辺で軍事行動を展開している。このような状況のもとで、われわれはあなたたちのスタッフの安全を保証することはできない」と書かれていたということです。

この書簡について、ロイター通信は声明を発表し、「現地の状況は悲惨だ。イスラエル軍がわれわれのスタッフの安全を保証しないことは、戦闘のニュースを伝える力を脅かすことにつながる」として強い懸念を示しました。

また、AFP通信の幹部は「非常に危険な状況の中で働いている大勢のジャーナリストのチームがいることを、世界に理解してもらうことが重要だ」と述べたということです。

ハマスもイスラエル軍との衝突を明らかに

ガザ地区への大規模な地上侵攻に向けて準備を進めるイスラエル軍は、27日、ハマスが構築した地下施設を標的に激しい空爆を行ったほか、ここ数日にわたって戦車などがガザ地区に入り限定的な軍事作戦を行っていると発表しました。

これについて、軍の報道官は「ここ数日の攻撃を継続し、地上部隊が軍事行動を拡大している」としています。

これに対して、ハマスは「ガザ地区に侵入してきたイスラエル軍を北部と中部で迎え撃っている。激しい戦闘が起きている」として、イスラエル軍の部隊と衝突していることを明らかにしています。

また、イスラエル側は、ハマスがガザ地区で最大の病院の地下に作戦指揮の本部などを置いていると主張していますが、これついて、ハマスはSNSで27日付けの声明を発表し、「ハマスの指導者や戦闘員が隠れているという主張はねつ造だ」として否定しました。

パレスチナの通信会社によりますと、激しい空爆によってガザ地区の通信手段が破壊されたということで、ガザ地区全域で電話やインターネットの通信サービスが遮断され、医療活動への影響も懸念される事態となっています。

ガザ地区の保健当局によりますと、空爆などによるガザ地区での死者は7326人となっています。

イスラエルは外国人を含む220人以上が人質にとられているとしていますが、イスラエル軍が空爆や地上での作戦を強化する中、解放に向けた交渉が進むのか予断を許さない状況です。

米 レバノンにいる自国民に直ちに退避を呼びかけ

アメリカ国務省は27日、レバノンにいる自国民に対し、直ちに退避するよう呼びかける声明を発表しました。

理由は「予測不可能な治安状況のため」としていて、危機的な状況になる前の航空便が利用できるうちに出国することが必要だとしています。

今月7日以降、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエル軍の戦闘が起きていることを受け、アメリカ国務省は17日、レバノンへの渡航中止勧告を出していましたが、今回さらに呼びかけを強めた形です。

ハマス“少なくとも2か所でイスラエル軍の地上部隊と衝突”

ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、現地時間の27日夜にSNSに投稿し「ガザ地区に侵入してきたイスラエル軍を北部のベイトハヌーンと中部のブレイジの東で迎え撃っている。激しい戦闘が起きている」として、少なくともガザ地区の2か所でイスラエル軍の地上部隊と衝突していることを明らかにしました。

激しい空爆でガザ地区で通信サービス遮断

イスラエル軍がこれまでにない激しい空爆を行い地上での作戦を強化する中、ガザ地区では通信サービスが遮断されていて、医療活動への影響も懸念される事態となっています。

パレスチナの通信会社は27日、ガザ地区全域で電話やインターネットのサービスを停止せざるをえなくなったと明らかにしました。

通信会社は「激しい空爆によってガザ地区と世界をつなぐ唯一の通信手段が破壊された」としています。

通信サービスが遮断されたことを受けて、ガザ地区で医療活動を行うパレスチナ赤新月社は「現地のチームが救命活動を継続できるか深く懸念している。特にけが人が緊急電話番号を使えず、救急車の到着が遅れるおそれがある」と医療活動に影響が出ることを懸念しています。

世界のインターネットの接続状況を監視する団体「ネットブロックス」は、今月7日以降のハマスとイスラエルの衝突に伴い徐々に悪化してきたガザ地区のインターネット接続が、27日になって急激に困難になっているという分析を公表しています。

米高官 “地上作戦にコメントする立場にない”

イスラエル軍が地上での軍事行動を拡大していると発表したことについて、アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は27日、記者団に対し「この2日間でイスラエル軍が地上でさまざまな作戦を行っていることは承知している」と述べる一方、作戦についてコメントする立場にないと述べるにとどめました。

そのうえで「これまでも、そして今後もどのように作戦を行うかは連絡をとりあっていく」と述べ、イスラエルに対してガザ地区の住民の犠牲を最小限にとどめるよう働きかけながら支援は行っていくという立場を、改めて強調しました。

イスラエル軍 ガザ地区に激しい空爆 地上での軍事行動拡大

イスラエル軍は27日夜、ガザ地区でこれまでにない激しい空爆を行い、停電で闇につつまれたガザ地区の空に赤い炎がいくつも立ち上る様子が見られました。

午後8時過ぎにはイスラエル軍の報道官が会見し、ハマスが構築した地下施設を標的に激しい空爆を行ったと明らかにしました。

そして、ここ数日にわたって戦車などがガザ地区に入って限定的な軍事作戦を行ったとしたうえで「地上部隊が今夜、軍事行動を拡大している」と発言しました。

“ハマス作戦指揮の本部 病院の地下に”イスラエル軍報道官

また、これに先立って同じ報道官が外国メディア向けに会見を開き、ハマスがガザ地区で最大の病院の地下に作戦指揮の本部などを置いていると主張しました。

説明はCGや見取り図を交えて行われ「今月7日の襲撃のあと数百人のハマスのメンバーが病院にかけこんだのを確認した。ハマスは住民を人間の盾にしている」と非難しました。

この病院には入院患者のほかにも多くの住民が避難先として身を寄せていて、病院側は即座に会見を開き、「イスラエル軍の主張は全くのねつ造だ」と否定しました。

“ガザ地区の死者 7326人 このうち子どもが3000人超”保健当局

一方、ガザ地区の保健当局は27日、空爆などによるガザ地区での死者は7326人となり、このうち18歳未満の子どもの死者が3000人を超えたと発表しました。

こうした中、ICRC=赤十字国際委員会は27日、ガザ地区に戦闘によるけがの専門医や、不発弾や地雷の専門家などを含む10人と医療機器や浄水器などを積んだ6台のトラックが到着したと発表しました。

ただ、ICRCの担当者は「これは十分ではなく、安全かつ継続的な人道的なアクセスが緊急に必要だ。人道危機は刻々と悪化している」と訴えています。

イスラエル側は少なくとも1400人が死亡 220人以上が人質に

今月7日からの一連の衝突で、イスラエル側では少なくとも1400人が死亡し、外国人を含む220人以上がガザ地区で人質にとられています。

人質の解放をめぐり仲介に乗り出しているカタールに、本社を置くアルジャジーラは27日、パレスチナ人の囚人釈放や停戦を引き換えにした人質解放に向けた交渉が「上の段階に進んでいる」と伝えていますが、イスラエル軍が空爆や地上での作戦を強化する中、交渉が進むのか予断を許さない状況です。

エルサレム 旧市街への入り口に検問所 厳重な警備態勢

イスラム教徒の金曜日の集団礼拝が行われた27日、エルサレムでは旧市街への入り口に検問所が設けられ、厳重な警備態勢が敷かれていました。

エルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地「ハラム・アッシャリフ」にある「アルアクサ・モスク」に通じる門ではイスラエルの治安部隊がイスラム教徒の通行を厳しく制限し、高齢者を除いて聖地への立ち入りが禁止されていました。

ヨルダン川西岸の各都市 金曜礼拝のあと抗議デモ

ヨルダン川西岸にあるパレスチナ暫定自治区の各都市では、金曜礼拝のあとイスラエルに対する抗議デモが行われました。

このうち、NHKの現地スタッフがベツレヘムで撮影した映像では、若者など数百人が参加してイスラエル軍による空爆を非難し一刻も早い停戦を呼びかけていました。

一部の若者はイスラエルが設置した検問所の近くでタイヤに火をつけ、辺りは黒い煙がたちこめ、ものものしい雰囲気となっていました。

ガザ地区から発射のロケット弾 イスラエルの集合住宅を直撃

イスラエル最大の商業都市テルアビブで27日午後、ガザ地区から発射されたロケット弾が集合住宅を直撃し、現地メディアは少なくとも4人がけがをしたと伝えています。

ロケット弾が直撃した直後の映像では、集合住宅から煙があがっているほか、けがをした人が搬送される様子が確認できます。

今月7日以降、イスラム組織ハマスはロケット弾による攻撃を続けていて、イスラエル軍は迎撃ミサイルシステム「アイアンドーム」で迎撃していますが一部は着弾して人的な被害も出ています。