NY株価 3日連続値下がり ガザ地区 軍事行動拡大懸念

27日のニューヨーク株式市場は、イスラエル軍がガザ地区で軍事行動を拡大することへの懸念などから売り注文が増え、ダウ平均株価は3日連続で値下がりしました。

27日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて366ドル71セント安い、3万2417ドル59セントでした。

ダウ平均株価の値下がりは3日連続です。

中東情勢が緊迫化し、イスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区でイスラエル軍が地上での軍事行動を拡大することに懸念が高まったことなどから、売り注文が増えました。

ニューヨーク商品取引所では緊迫化する中東情勢を受けて、投資家がリスクを避ける姿勢を強める中で、安全資産とされる金が買われ、指標となる先物価格が上昇して一時、1オンス＝2000ドルを超えました。

市場関係者は「27日に決算を発表したアメリカの大手石油会社の業績が市場予想を下回ったことや、アメリカの大手銀行のCEOが保有する株式を売却する計画が伝えられて、大手銀行の株価が値下がりしたことも株価の下落につながった。中東情勢の先行きが不透明になっていることから、株価は当面、不安定な値動きが続きそうだ」と話しています。