日本シリーズ 第1戦先発 阪神は村上頌樹 オリックスは山本由伸

プロ野球の日本シリーズを前に監督会議が行われ、第1戦の先発は阪神が村上頌樹投手、オリックスは山本由伸投手と発表されました。

プロ野球の日本シリーズは、28日からオリックスの本拠地京セラドーム大阪で始まり、18年ぶりにセ・リーグで優勝を果たした阪神と、パ・リーグで3連覇をしたオリックスが対戦します。

27日は第1戦を前に監督会議が行われ、阪神の岡田彰布監督とオリックスの中嶋聡監督が出席しました。

このなかで28日の予告先発について両監督から阪神が村上投手、オリックスが山本投手と発表されました。

阪神の村上投手は今シーズン最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、大きく飛躍した3年目の新星です。一方、山本投手は最多勝や最優秀防御率など、先発投手の主なタイトル4冠を3年連続で成し遂げたオリックスの絶対的エースです。

今シーズンの交流戦で2人は投げ合っていて、この試合では山本投手が8回を投げてヒットわずか2本、0点に抑える好投を見せ、オリックスが2対0で勝ちました。

日本一をかけた大舞台で、2人がどのようなピッチングをして観客を沸かせるのか注目です。

互角の“関西対決”決着は?

阪神とオリックスのこれまでの交流戦での対戦成績は、オリックスが33勝、阪神が32勝で、ほぼ互角となっていて、初めてとなる日本シリーズでの対戦でも激しい戦いが予想されます。

地元、関西を中心に熱狂的な応援を受けてきた阪神、オリックスは前身の阪急時代にリーグ4連覇を果たしました。

両チームが2005年から始まった交流戦で初めて対戦したのは、5月24日の岡山県倉敷市での試合でした。この試合ではオリックスの北川博敏選手が3打点を挙げる活躍でオリックスが4対2で初めての関西対決を制しました。

今シーズンまで両チームは交流戦で68回対戦しました。対戦成績は、オリックスが33勝、阪神が32勝、引き分けが3つでほぼ互角となっています。

今シーズンは6月13日から阪神の本拠地、甲子園球場で3試合を戦いました。

1試合目 オリックス 2-0 阪神

勝:山本由伸 S:山崎颯一郎 負:村上頌樹

オリックスのエース、山本由伸投手が8回をヒット2本、無失点に抑える好投で阪神の村上頌樹投手との投げ合いを制しました。2人は今シーズン、いずれも最優秀防御率のタイトルを獲得するなどリーグ優勝に大きく貢献し、28日の第1戦で再び投げ合うことになりました。

2試合目 阪神 8-3 オリックス

勝:西勇輝 負:曽谷龍平

阪神が1回に佐藤輝明選手の2点タイムリーツーベースヒットなどで一挙4点を奪って主導権を握り、その後も得点を重ねてリードを広げました。

3試合目 オリックス 3-2 阪神

勝:ワゲスパック S:平野佳寿 負:湯浅京己

オリックスが1点を追う9回に頓宮裕真選手と杉本裕太郎選手のソロホームランで逆転して、3連戦の勝ち越しを決めました。この3連戦は、オリックスの中嶋聡監督が体調不良でベンチを外れていて、阪神の印象について「僕は体調不良で出ていないので全然、わかりません」とした一方、阪神の岡田彰布監督は現役時代にチームメートだった中嶋監督の印象について「現役の時は、肩はめっぽう強いいうのはあったけどな。そんな分析せえへんよ」と話しています。

70年以上の歴史がある日本シリーズで初めて対戦する阪神とオリックス。レギュラーシーズンを2位と大差で制した両チームの顔合わせがどのような戦いとなるのか注目されます。