厚労省 入院患者の食費 1食20円程度支援へ調整 食材費高騰で

食材費が高騰する中、医療機関に支払われる入院患者の食費が20年以上据え置かれていることを踏まえ、厚生労働省は、医療機関に対し、1食当たり20円程度を支援する方向で調整しています。

入院患者の食事は、患者の自己負担と医療保険から1食当たり640円が医療機関に支払われることになっていますが、平成9年から据え置かれたままで、医療機関から食材費の高騰が経営を圧迫しているという声が上がっています。

こうした状況を踏まえ、厚生労働省は医療機関に対し、1食当たり20円程度を支援する方向で調整していることがわかりました。

当面は、地方創生臨時交付金や補助金を活用することにしていて、必要な措置を新たな経済対策に盛り込む方針です。

また、来年度以降の対応については、今後の診療報酬の改定で患者の自己負担額を引き上げるかどうかについても検討が進められる見通しです。