一味とうがらし350回分を1回で 「くだらないものグランプリ」

町工場が自社の技術を生かして、あえて「くだらないもの」を作って競う大会「くだらないものグランプリ」で、一味とうがらし350回分を1回で出せるロボットを作った三重県伊賀市の会社が優勝しました。

「くだらないものグランプリ」は、コロナ禍の日本を元気づけようと、愛知県の製造業の会社などが3年前から始めた催しで、全国の町工場が自社の技術を生かし、笑ってしまいそうな“くだらないもの”を作って競い合います。

ことしは10月14日に愛知県蒲郡市で大会が開かれ、愛知や三重、大阪などから、合わせて21の会社が参加しました。

優勝したのは、三重県伊賀市にあるプラスチックの加工会社「デイ・プラフト」で、一味とうがらし350回分を一度に出すことができるロボット「ドバット」を開発しました。

辛いものが好きなインドネシアからの技能実習生が、うどんに一味とうがらしを必死になってたくさんかけている姿を見た会社の社長が、大変さを解消するため、なんとかしてあげたいと思ったことがきっかけでできた製品だということです。

おもしろくて、あまりにくだらない点が評価されたということで、浦地泰佑社長は「優勝できてうれしいです。会社のみんなでゼロから初めて作りあげたものなので感動しました」と話していました。