大気の状態不安定 石川で非常に激しい雨 土砂災害の危険性

上空の強い寒気の影響で広い範囲で大気の状態が不安定になっていて、石川県では非常に激しい雨が降り土砂災害の危険性が非常に高くなっています。大気の不安定な状態は、西日本や東日本では28日にかけて、北日本では29日・日曜日ごろにかけて続く見込みで、落雷や竜巻などの突風のほか、急な激しい雨、ひょうに十分注意してください。

気象庁によりますと、上空5500メートル付近にはマイナス21度以下の強い寒気が流れ込んでいる影響で西日本から北日本にかけての日本海側を中心に大気の状態が不安定になっています。

午前10時半までの1時間には石川県輪島市で53ミリの非常に激しい雨が降りました。

これまでに降った雨で石川県では土砂災害警戒情報が発表されている地域があり、土砂災害に厳重な警戒が必要です。

大気の不安定な状態は、西日本では28日の明け方にかけて、東日本では28日の夜遅くにかけて、北日本では29日にかけて続く見込みで、局地的に積乱雲が発達するおそれがあります。

気象庁は落雷や竜巻などの激しい突風のほか、急な激しい雨、ひょうに十分注意するよう呼びかけています。

雷の音が聞こえたり冷たい風が強く吹いたりするなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保するようにしてください。

【動画】熊本城に落雷

熊本県内では午前中、発達した雨雲が流れ込んで落雷が相次ぎ、熊本市によりますと午前10時12分ごろ熊本城の天守閣付近にも落雷があったということです。

その後、城の敷地内に設置されている36台の監視カメラのうち11台が作動しなくなったほか天守閣の内部にあるモニターの一部も映像が映らなくなりました。

市は、雷の影響とみて調べています。

けが人などはいないということです。