AIの性能・リスク検証する研究機関 世界で初めて英が設立へ

イギリスのスナク首相は、開発が急速に進むAI=人工知能の安全な活用に向け、AIのリスクなどを検証する研究機関を世界で初めて設立する計画を明らかにしました。

イギリスでは、AIの安全な活用について欧米や日本など30近い国の政府高官や企業の代表が話し合う「AI安全サミット」が11月1日から開かれます。

サミットを前に26日、会見したスナク首相は、AIは経済成長の促進やさまざまな問題の解決に役立つとした一方で「使い方を誤れば化学兵器や生物兵器の製造を容易にし、サイバー攻撃、偽情報の拡散、詐欺、子どもの性的虐待などに悪用されるおそれもある。最悪の場合、人類が全く制御できなくなるリスクさえある」と指摘しました。

そして「現在、AIをテストしているのは開発している企業だけだが、企業側もその潜在能力を完全には理解しておらず、競争もある。われわれは企業に頼るべきではない」と述べ、新たに開発されるAIの性能やリスクについて検証する研究機関を世界で初めてイギリス国内に設立する計画を明らかにしました。

さらにスナク首相は、AIについて科学的な研究を進めるため、国連のIPCC=「気候変動に関する政府間パネル」を参考に、各国政府や企業が推薦する専門家からなるパネルの設置を来月の「AI安全サミット」で提案する意向も示しました。