厄払いの神「パーントゥ」が人々に泥塗る伝統行事 沖縄 宮古島

全身に泥を塗った厄払いの神「パーントゥ」が地区を歩き回って人々に泥をなすりつける伝統の行事が25日、沖縄県宮古島市で行われました。

宮古島市島尻地区の伝統行事「パーントゥ」は、鬼や妖怪をあらわす宮古島の方言で悪霊を追い払い無病息災をもたらす神とされ、国の重要無形文化財とユネスコの無形文化遺産に登録されています。

夕方の5時すぎ、全身に泥だらけのつる草をまとった3体の「パーントゥ」が練り歩き始めると、地区には大勢の親子連れや観光客が集まりました。

中にはパーントゥに近づいて泥を塗られる人もいれば悲鳴をあげながら逃げ出す人もいました。

親に抱かれた子どもたちも容赦なく泥を塗られ、パーントゥの姿を見て泣きだしたりしていました。

この伝統行事は、夜の8時ごろまで行われ、泥を塗られた人たちの悲鳴や歓声が響いていました。

家族で泥を塗られた母親は「ことしも厄払いできて1年間健康でいられます」と話していました。