「金」国内の小売価格 最高値更新 1グラムあたり1万569円に

イスラエル・パレスチナ情勢が緊迫化する中、比較的安全な資産として金を買う動きが広がり、国内の金の小売価格は26日、1グラムあたり1万569円をつけ、最高値を更新しました。

大手貴金属会社「田中貴金属工業」が26日に発表した金の小売価格は、1グラムあたり1万569円をつけ、最高値を更新しました。

また、大阪取引所で取り引きされている「来年8月もの」の金の先物価格は、26日、1グラムあたり9613円まで上昇し、こちらも取り引き時間中の最高値を更新しました。

背景には、イスラエル・パレスチナ情勢が緊迫化する中、比較的安全な資産として金を買う動きが広がっていることがあります。

さらに、円安が進んでいることも国内での金の価格を押し上げる要因となっています。

市場関係者は「中東情勢が緊迫化する中、投資家の間では資金を金に移す動きが強まっているが、金の価格は、この先の円相場の動向にも左右されることになりそうだ」と話しています。