東京 江東区の木村弥生区長 有料広告掲載への関与認める

東京 江東区の木村弥生区長の陣営が、ことし4月に行われた区長選挙の期間中に、動画投稿サイトに自身への投票を呼びかける有料広告を出していたとして、東京地検特捜部が公職選挙法違反の疑いで区長室などを捜索した事件で、区長が特捜部の任意の事情聴取に対し有料広告掲載への関与を認めていることが、関係者への取材でわかりました。

江東区の木村弥生区長は、ことし4月の区長選挙で初当選しましたが、選挙期間中、YouTubeに木村氏の姿や「木村やよいに投票してください」という文字を組み合わせた6秒間の有料広告を出していたことが明らかになり、東京地検特捜部は24日、公職選挙法違反の疑いで区役所の区長室などを捜索していました。

木村区長は、8月の記者会見で、広告を出したのはホームページなどの管理を行っていた陣営のボランティアスタッフで、ネットでの選挙運動が効果的という提案を受けて自分が承諾したとしたうえで、「適法な中でのことと信じていた。監督不行き届きだった」などと説明していました。

関係者によりますと、木村区長はその後の特捜部の任意の事情聴取に対し、有料広告掲載への関与を認めているということです。

選挙期間中にインターネット上の有料広告で候補者名などを表示して選挙運動を行うことは公職選挙法で禁じられていて、特捜部は引き続き詳しい経緯について調べを進めるものとみられます。

関係者によりますと、木村区長は辞任する意向を周囲に伝えていて、26日午後3時に会見を開き、説明を行う予定だということです。

江東区によりますと、木村区長は26日夕方代理の副区長を通じて区議会議長に辞職届を提出しました。