大リーグ ジャイアンツ 新監督にメルビン氏 パドレスから移籍

大リーグのジャイアンツは、今シーズンまでパドレスで指揮をとっていたボブ・メルビン氏が来シーズンから監督に就任すると発表しました。メルビン監督はパドレスとの契約が1年残っていましたが、同地区のライバル球団に“移籍”する異例の形になりました。

ナショナルリーグ西部地区で今シーズン4位に終わったジャイアンツは25日、メルビン監督と来シーズンから3年契約を結んだと発表しました。

メルビン監督は61歳、これまでに大リーグの最優秀監督賞を3回受賞しています。

昨シーズンからダルビッシュ有投手が所属するパドレスで指揮をとっていて、今シーズンは82勝80敗の地区3位でプレーオフ進出を逃しました。

おととしパドレスと3年契約を結んでいて、契約はもう1年残っていましたが、来シーズンからは同地区のジャイアンツに移籍する形となりました。

ジャイアンツによりますと、契約は2026年までの3年間で、パドレスに対して違約金などは発生しないということです。

就任会見に臨んだメルビン監督は、エンジェルスの大谷翔平選手やプロ野球、オリックスの山本由伸投手など、このオフに去就が注目されている選手たちの獲得ついて聞かれると「彼らはみな優れた選手で、できるなら全員欲しいが経済的にそれは無理な話だ。できれば私も彼らの獲得に影響を与えられればいいが、どうなるか見てみましょう」と冷静に答えていました。

メルビン監督はダルビッシュ投手だけでなく、マリナーズの監督時代にはイチローさん、アスレティックスの監督時代には松井秀喜さんがチームに所属していたため、多くの日本選手と親交があり、会見では「日本選手にはなじみがあるし、アスレティックス時代には日本での開幕戦も経験した。それが今回もうまく影響してくれるといいね」と日本選手の獲得に前向きな姿勢を示していました。