国民健康保険 年間保険料の上限額2万円引き上げて89万円の方針

高齢化の進展で医療費の増加が続く中、厚生労働省は、自営業者などが加入する国民健康保険について、年間の保険料の上限を来年度、2万円引き上げて89万円とする方針を固めました。引き上げられれば3年連続となります。

自営業者や非正規労働者などが加入する国民健康保険について、厚生労働省は、高齢化の進展で保険財政が悪化していることから、毎年度、保険料を見直しています。

こうした中、厚生労働省は来年度の見直し案をまとめ、所得などに応じて支払う保険料の年間の上限額を2万円引き上げて89万円とする方針を固めました。

引き上げられれば3年連続です。

上限額を支払うことになるのは、単身世帯で見ると、年収およそ1160万円以上で、加入者全体の1.52%となる見通しです。

一方、40歳から64歳の人が国民健康保険料と一緒に納める介護保険の保険料は17万円のまま、据え置かれる見通しです。

この結果、保険料全体の年間の上限額は106万円となります。

厚生労働省は、27日に開かれる社会保障審議会の医療保険部会に見直し案を示すことにしています。