中国で「愛国主義教育法」が成立 台湾統一に向け宣伝強化も

中国で愛国主義教育の強化などを定めた「愛国主義教育法」が成立し、共産党の一党支配体制を徹底する教育を行うことに加え、習近平国家主席が強い意欲を示す台湾の統一に向けて台湾の人々への宣伝を強化することも盛り込まれています。

中国の全人代=全国人民代表大会の常務委員会では、24日に「愛国主義教育法」が可決、成立しました。

法律では「愛国主義教育は共産党の指導を堅持する」とし共産党の一党支配体制を徹底して教育することを定めています。

そして主な教育内容として、
▽中国共産党の歴史や、
▽習近平国家主席の指導思想、
▽優れた伝統文化などを列挙し
「偉大な祖国や中華民族、中国共産党などへの思い入れを高める」などとしています。

また法律には「祖国統一の大事業を成し遂げる神聖な責務に対する、台湾同胞を含む中国人全体の意識を高める」といった条文もあり、習主席が強い意欲を示す台湾の統一に向けて台湾の人々への宣伝を強化することも盛り込まれています。

この法律は、来年1月に施行されます。