米IT大手メタ決算 2期連続の増益 収益の回復傾向が鮮明に

アメリカのIT大手、メタの先月までの3か月間の決算は、広告収入の増加や人員削減によるコストの減少などから、最終的な利益が前の年の同じ時期のおよそ2.6倍と大幅な増益になりました。

アメリカのIT大手、旧フェイスブックのメタは、25日、ことし7月から先月までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと、売り上げは、前の年の同じ時期と比べて23%増えて341億4600万ドル、日本円でおよそ5兆1200億円、最終的な利益は、前の年の同じ時期のおよそ2.6倍の115億8300万ドル、日本円でおよそ1兆7300億円と大幅な増益となりました。

これはインターネット広告の収入が増加したことに加えて、これまで進めてきた人員削減によってコストが減少したことなどが主な要因です。

メタの3か月ごとの決算が増益となるのは2期連続で、収益の回復傾向が鮮明になっています。

一方、会社が力を入れているインターネット上の仮想空間、メタバースに関連する事業は37億4200万ドルの赤字で、来年は製品開発のため営業赤字が拡大するとしています。

会社は生成AIの事業にも力を入れていく方針で、今後の業績に及ぼす影響が注目されます。