中国 新たな有人宇宙船打ち上げ 独自の宇宙ステーションへ

中国は、去年完成した独自の宇宙ステーションに、宇宙飛行士を派遣するため、新たな有人宇宙船を26日打ち上げました。

中国は、日本時間の26日正午すぎ、内陸部にある酒泉衛星発射センターから宇宙飛行士3人をのせた宇宙船「神舟17号」を打ち上げました。

国営の中国中央テレビによりますと宇宙船は、およそ6時間半後の日本時間午後7時前に、去年完成した独自の宇宙ステーション「天宮」とのドッキングに成功したということです。

「天宮」には現在3人の飛行士が滞在していて、今後、飛行士の交代を行うとしています。

飛行士は、宇宙ステーションにおよそ6か月間滞在し、実験活動のほか、初めて外に出て補修作業を行うとしています。

中国は今後も年2回のペースで有人宇宙船を打ち上げる計画で、プロジェクトの報道官は25日「外国人飛行士の参加を歓迎する」と述べ、各国に参加を呼びかけました。

中国の国営メディアは、宇宙ステーションでは各国との研究プロジェクトが進められていると伝えていて、中国としてはアメリカに対抗して宇宙開発をリードしていく姿勢を示すねらいがあるとみられます。