公職選挙法違反の前川前衆院議員 来月に判決 有罪確定の見通し

おととしの衆議院選挙で、公示前に投票を呼びかけたとして公職選挙法違反の罪に問われ、1審と2審で有罪判決が言い渡された、日本維新の会の前川清成前衆議院議員の裁判で、最高裁判所は来月に判決を言い渡すことを決めました。前川前議員は無罪を主張していますが、判断を変更するために必要な弁論が開かれないことから、有罪判決が確定する見通しです。

日本維新の会の前川清成前衆議院議員(60)は、奈良1区から立候補し比例代表で復活当選したおととしの衆議院選挙で、公示前に投票を呼びかける文書を送ったとして公職選挙法違反の罪に問われています。

2審の大阪高等裁判所はことし7月に行われ「郵送した書類などには投票を依頼する文言が書かれ、実質的な投票依頼で、事前の選挙運動にあたる」などとして、1審に続いて罰金30万円の有罪判決を言い渡し、前議員側が上告していました。

この裁判について最高裁判所第2小法廷の三浦守裁判長は、来月20日に判決を言い渡すことを決めました。

判断を変更するために必要な弁論が開かれないことから、前議員の有罪判決が確定する見通しです。

一連の裁判で前議員は無罪を主張していますが、今月「党の選挙の準備が遅れることはあってはならない」として議員を辞職しています。