中日 度会隆輝選手(ENEOS)を1位指名へ

プロ野球 中日は26日行われるドラフト会議で、社会人野球・ENEOSの強打者、度会隆輝選手を1位で指名する方針を決めました。

中日は25日、東京都内のホテルで立浪監督も出席して、26日のドラフト会議での指名方針を話し合うスカウト会議を行いました。

その結果、ENEOSの21歳、度会選手を1位で指名する方針を決めました。

度会選手は巧みなバットコントロールと長打力を持ち合わせた右投げ左打ちの外野手です。

千葉県出身で横浜高校では、早くからレギュラーに定着し、強打の内野手としてドラフト候補にあがりましたが、指名漏れとなり、ENEOSに進みました。

ENEOSでは、セカンドから外野手にコンバートし、去年の都市対抗野球では
▼打率4割2分9厘
▼ホームラン4本の成績を残し野手で大会史上初となる
▽MVP=最優秀選手にあたる「橋戸賞」
▽新人賞にあたる「若獅子賞」
▽優秀な打撃成績を収めた選手に贈られる「打撃賞」を同時に受賞しました。

父親はヤクルトでプレーした度会博文さんです。

会議のあと取材に応じた立浪監督は「たくさんいい投手がいるので、当然ほしいが、ことしのうちの戦い方を見て討論した結果、度会選手で1位を行くことが決まった」と話しました。

そのうえで「ことしの野手の中で技術的に抜けている選手と判断した。ミートする能力が高く長打も打てる。自分もいい選手だと思った」と評価したポイントを説明しました。

今シーズン、セ・リーグで最下位だった中日はチームの打撃成績が軒並みリーグ最低だったため、度会選手の加入によって打線のてこ入れを図りたいというねらいがあります。

また、立浪監督は度会選手の指名が競合し抽せんで外した場合と、2位で指名する選手についていずれもピッチャーを指名する方針を明らかにしました。