三菱電機 防衛装備品の開発生産体制強化 3拠点に200億円余投資

政府が防衛力の強化を掲げる中、大手電機メーカーの三菱電機は、防衛装備品を手がける国内の3つの拠点に200億円余りを投資し、開発や生産の体制を強化することを決めました。

三菱電機は、神奈川県鎌倉市、福島県郡山市、それに兵庫県尼崎市にレーダーシステムなどの防衛装備品の生産拠点を展開しています。

発表によりますと、会社はこれら3つの拠点に合わせて8つの生産棟を新たに建設します。

投資額はおよそ220億円で、新たな生産棟は再来年4月以降、順次、完成する予定です。

今回の決定について会社は、政府が防衛力の強化を掲げ、防衛費を増額する「防衛力整備計画」や、宇宙の安全保障に関する政府の基本方針などを踏まえ、防衛装備品の開発・生産体制の強化を図るねらいがあるとしています。

三菱電機はレーダーシステムやミサイル、それに人工衛星などの防衛・宇宙事業に経営資源を重点的に投入し、総額700億円規模の設備投資を行う方針をすでに示していて、今回の投資はその一環と位置づけています。