ジャパンモビリティショーあす開幕 日本各社 次世代EVなど公開

東京モーターショーから名称が変わったジャパンモビリティショーが26日、開幕するのを前にその会場が報道関係者に公開されました。
日本の自動車メーカー各社は、EV=電気自動車の次世代のコンセプトカーなどを新たに公開します。
なかには空飛ぶ乗り物も…。

ジャパンモビリティショーは4年ぶりに26日から開かれ、大手自動車メーカーなど過去最多となる475社が参加します。

開幕を前に25日、報道関係者に会場が公開されました。

「未来のモビリティー 価値を拡張していく」

トヨタ自動車は、2026年に投入する方針の次世代のEVのコンセプトカーを発表し、レクサスのブランドで販売することを明らかにしました。

また、このほかにも次世代のEVとして、SUVタイプやスポーツタイプのコンセプトカーも展示します。

トヨタ自動車の佐藤恒治社長は「航続距離などの基本性能はもちろん、EVでしかできない価値を実現していく。未来のモビリティーは私たちのライフスタイルに応じて価値を拡張していく」と述べました。

また、ホンダはGM=ゼネラル・モーターズと共同で開発し、来年、アメリカで発売する新型のEVを展示するほか、日産自動車は電池の容量を増やして航続距離を伸ばすことができる「全固体電池」を搭載したEVのコンセプトカーを公開します。

また、海外メーカーでは、日本市場にも進出している中国のBYDが初めて参加し、最新のEVを展示します。

空飛ぶ乗り物も

一方、各社は自動車以外の乗り物の展示も行い、SUBARUは開発中の1人から2人乗りの空飛ぶ乗り物を公開し、スズキはスタートアップ企業と協力して来年春の生産開始を目指す「空飛ぶクルマ」のモデルを展示します。

ジャパンモビリティショーは26日から11月5日まで開かれ、一般公開は10月28日から始まります。

EVの世界販売台数 海外メーカーが先行

EVの世界の販売台数は、海外メーカーが先行しています。
調査会社「マークラインズ」のまとめによりますと、去年1年間に世界62か国で販売されたEVの台数は、推計値も含めて
▽アメリカのテスラが126万8000台で首位、
▽次いで、中国のBYDが86万8000台となっています。

さらに3位から6位までは欧米や中国、韓国のメーカーが続き、上位10位以内に入る日本メーカーは、7位のフランスのルノーを含めた日産自動車・三菱自動車のグループのみとなっています。

一方、販売市場として見ても、日本は、主要な海外市場と比べてEVの販売は拡大していません。

マークラインズのまとめによりますと去年1年間に販売された新車のうち、EVやプラグインハイブリッド車、それにハイブリッド車も含めた電動車が占める割合は、
▽中国が27.2%、
▽日本では23.8%、
▽ヨーロッパでは23.7%、
▽アメリカでは12.2%でした。

電動車の内訳では、EVの割合が
▽中国では68.8%、
▽アメリカでは45.8%、
▽ヨーロッパでは45.5%を占めています。

これに対して日本では、ハイブリッド車が90.7%を占める一方、EVは5.4%にとどまっています。

こうした中、日本メーカーは相次いでEVを強化する方針を掲げていて、トヨタ自動車は、2026年には150万台、2030年には350万台のEVを全世界で販売する目標を掲げています。

さらに高級車ブランドのレクサスでは、ヨーロッパなどですべてEVにするとしています。

ホンダは中国で従来の計画を5年前倒しして2035年に販売するすべての新車をEVにする方針を明らかにしています。

異業種やスタートアップ企業からも

今回のモビリティショーは、異業種の企業やスタートアップ企業などが多数参加し、車だけでなく、未来の移動手段などさまざまな展示を行っていることが特徴です。

このうち、乗り物などを通して未来の東京の姿を体感できるとしたコーナーには、通信会社や鉄鋼メーカーなど170社以上が参加しています。

コーナーは4つのテーマに分かれていて、このうち生活をテーマにしたエリアでは、燃料電池を動力に走る鉄道車両などが紹介されています。

また災害などをテーマにしたエリアでは、無人で物資を輸送する自動運転のヘリコプターや、移動診療所としても機能するトレーラーなどが展示され、幅広い活用の場が想定されています。

会場には、未来の乗り物に実際に試乗できるコーナーも設けられています。

このうち大手自動車メーカーが開発中の1人乗りの乗り物は、いすのような形状で、乗った人が体の重心を動かすことで前進したり方向を変えたりすることができます。

開発を担当している本田技術研究所の長谷川誠主任研究員は「歩きたくない人や、歩くことが難しい人に歩いている感覚に近いものを味わってもらえれば」と話していました。

宇宙にも!?

このほか、会場には乗り物やその技術に関連するスタートアップ企業を紹介するコーナーも設けられていて、宇宙に1時間ほど滞在できる機体を開発している企業などが出展しています。