アイスランド 男女平等求めストライキ 首相も公務取りやめ

男女平等が世界で最も進んでいるとされる北欧のアイスランドで、女性たちが男性との賃金格差の解消などを求めて全国的なストライキを行い、首相も公務を取りやめ、完全な男女平等の実現を呼びかけました。

アイスランドは「世界経済フォーラム」が発表している男女の平等に関するランキングで14年連続で1位となり、議会では議員の48%を女性が占めています。

一方、おととしの女性の平均所得は男性に比べて10%余り低かったなどとする調査結果もあり、完全な男女平等を実現しようと24日、アイスランド全土で女性たちが一斉に仕事や家事を行わないストライキに踏み切りました。

各地では店が休業したり、学校が休校したりしたほか、病院は緊急の患者以外の受け入れを見合わせ、女性のヤコブスドッティル首相も連帯を示すため、この日は公務を取りやめました。

ストライキの主催者によりますと、首都レイキャビクには38万近い人口のうち10万人ほどが集まって広場を埋め尽くし、男女平等の実現を訴えるプラカードを掲げたり、歌を歌ったりしました。

参加した女性議員は「これは平等、正義、そして自由が必要だという、アイスランドから世界へのメッセージです。女性だけでなく男性も立ち上がらなければなりません」と話していました。