全米自動車労組ストライキ GM主力工場にも拡大 4万5000人超に

大手自動車メーカー3社に対してストライキを続けているアメリカのUAW=全米自動車労働組合は、南部テキサス州にあるGM=ゼネラル・モーターズの主力工場を対象に加えると発表しました。ストの参加者は4万5000人を超える規模に拡大することになりました。

UAWはアメリカの大手自動車メーカーのGMやフォード、それに、クライスラーなどのブランドを傘下に持つヨーロッパのステランティスの3社との間で労使交渉が合意できず、9月15日からストライキを続けています。

ストはこれまでに4回にわたって対象を拡大しましたが、UAWはGMが決算を発表した24日、さらに、GMのテキサス州にある売れ筋の車種を生産する主力の自動車組み立て工場を対象に加えると発表しました。

これでストの参加者は5000人増え、3社の8つの工場と、GMとステランティスの部品の配送施設38か所で、あわせて4万5000人を超える規模に拡大することになりました。

組合側は4年間で40%の賃上げを求めたのに対し、3社は20日の時点で23%の賃上げを回答しているということです。

交渉が難航している背景には、長引くインフレに加えて、ガソリン車に比べて部品の数が少ないEV=電気自動車の普及が雇用の縮小につながることへの組合側の強い不安があります。

コンサルティング会社「アンダーソン・エコノミック・グループ」は今月19日の時点で、ストが自動車産業全体に及ぼす経済的損失は93億ドル、日本円にしておよそ1兆4000億円に及ぶと試算していて、影響が懸念されています。