高速道路の通勤割引 毎日24時間に拡大 来年4月から試験導入へ

一般道の混雑を緩和するために設けられている、通勤などで高速道路を使う人への料金の割引措置について政府は、曜日や時間にとらわれず働く人が増えているとして、平日に限らず土日も含め、どの時間に利用しても割り引きの対象とする方針です。

現在、東京、大阪と、その近郊を除く全国の高速道路では、一般道の混雑を緩和するために料金の割引措置が設けられています。

事前に登録した人が通勤などで高速道路を一定以上の回数、利用する場合、平日の朝と夕方に限って、料金が30%から最大で50%割り引かれています。

これについて政府は、新型コロナによるライフスタイルの変化で、曜日や時間にとらわれずに働く人が増えているとして、土日も含めて、どの時間帯でも割り引きの対象とする方針です。

月に11回以上の利用から適用し、20回以上の場合は50%を割り引く方向で、来年4月から複数の地域で試験的に導入したうえで、3年後の2026年度中に、東京や大阪などを除く全国への拡大を目指します。

一方、高速道路を頻繁に利用する運送会社などには通常の料金から40%を割り引く制度があり、現在、割引率が50%に拡大されていますが、この措置を再来年3月まで1年間延長する方針で、こうした内容を来週にもまとめる新たな経済対策に盛り込むことにしています。