社会

シカに襲われたか シカ飼育場で男性職員死亡 島根 飯南町

25日正午すぎ、島根県飯南町にある県の研究センターのシカを飼育しているおりの中で、男性職員が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。職員は全身に傷があり、警察はシカに襲われた可能性があるとみて詳しい状況を調べています。

25日午後0時20分ごろ飯南町上来島の県中山間地域研究センターから「シカの飼育場で職員が倒れている」と警察に通報がありました。

シカを飼育している屋外にあるおりの中で、職員の藤原悟さん(64)があおむけの状態で倒れ全身に傷があり、病院に運ばれましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。

警察によりますと、藤原さんは、おりの中で1人で作業をしていて、休憩時間になっても戻ってこないことから同僚が様子を見に行ったところ倒れているのが見つかり、近くにはオスのニホンジカ1頭がいたということです。

また、センターの職員によりますと、シカの角には赤い血のようなものが付いていたということです。

警察は、藤原さんがシカに襲われた可能性があるとみて、詳しい状況を調べています。

県中山間地域研究センターでは、野生動物の対策などを調査するため、施設内でシカを1頭、飼っているということです。

死亡した職員 子鹿のころから飼育を担当

島根県中山間地域研究センターでは、おりの中でオスのニホンジカ1頭を飼育しています。

このシカは、10年前に子鹿のころセンターにやってきて、死亡した職員は当時から飼育を担当していました。

センターによりますと、この時期はシカの発情期にあたり、縄張り意識が強くなることから、飼育場内に入るときには距離を取るなど、注意するよう決めていたということです。

職員は、センターでの勤務は21年目で、研究員の補助としてシカやアライグマなどの動物の飼育や、おりの点検、フィールド調査への同行などをしていました。

職員は、25日は午前10時半以降に1人でシカのおりに入って作業をしていたということで、残されていた道具から、飼育場内の雑草を取り除いていたとみられます。

島根県中山間地域研究センターの福井修二農林技術部長は「駆けつけたところ、シカの角に赤い血のようなものが付いているのを見ました。このような事態が起きてしまい、今後、安全対策を改善していきたい」と話していました。

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