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ボクシング井上尚弥2階級目の4団体王座統一かけ12月に対戦へ

プロボクシングスーパーバンタム級、2団体統一チャンピオンの井上尚弥選手が、2階級目の4団体王座統一をかけて、もう1人の2団体統一チャンピオンであるフィリピンの選手とことし12月26日に対戦することになり、「圧倒的な強さを見せて勝ちたい」と決意を示しました。

井上選手は去年、日本選手で初めてとなる4団体統一をバンタム級で果たし、ことし階級を1つ上のスーパーバンタム級に上げました。

そして転向初戦となったことし7月の世界タイトルマッチに勝って、4階級制覇を果たすとともにWBC=世界ボクシング評議会とWBO=世界ボクシング機構の2団体統一チャンピオンに輝きました。

井上選手は25日、横浜市内のホテルで記者会見し、ことし12月26日に東京の有明アリーナで、WBA=世界ボクシング協会とIBF=国際ボクシング連盟の2団体統一チャンピオンであるフィリピンのマーロン・タパレス選手と4団体王座統一をかけて対戦することを発表しました。

2階級での4団体統一は、アメリカのテレンス・クロフォード選手がことし7月に史上初めて達成しています。

井上選手は「ものすごくでかい試合になる。いいモチベーションでいいトレーニングを積めているので、さらに集中度を増して完璧な状態に仕上げていく」と話しました。

タパレス選手の印象については「ゴリゴリのファイターという印象を持っていたが、映像を見て上体が柔らかくディフェンスのよさもあり、思った以上に技術の高い選手という印象を受けた」と警戒していました。

そのうえで「圧倒的な強さを見せて勝ちたい。ノックアウトでの決着を見せたい」と決意を示しました。

井上尚弥選手とは

井上尚弥選手は神奈川県出身の30歳。

父親の真吾さんの影響で6歳からボクシングを始め、高校生の時に全日本選手権を制するなどアマチュアのタイトル7冠を達成して注目を集め、高校卒業後の2012年、19歳でプロデビューしました。

破壊力のあるパンチを持ち味に勝利を重ね、2014年にはプロ6戦目でライトフライ級の世界チャンピオンとなり、その後、スーパーフライ級とバンタム級でも世界チャンピオンに輝きました。

4年前には団体の枠を超えてその階級で最も強い選手を決める大会、「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」のバンタム級決勝で5階級制覇の経験があるフィリピンのノニト・ドネア選手と対戦し判定勝ちを収めて優勝しました。

そして、アメリカで権威のあるボクシング専門誌「ザ・リング」が選ぶ、すべての階級を通じて最も強い選手を決めるランキング「パウンド・フォー・パウンド」で日本選手として初めて1位になり、去年12月には日本選手で初めて4団体王座統一をバンタム級で成し遂げました。

そして2階級での4団体統一を目指すため、ことし1月にベルトをすべて返上して1つ上のスーパーバンタム級に階級を上げました。

その初戦としてことし7月にWBCとWBOの2団体統一チャンピオンで、アメリカのスティーブン・フルトン選手とタイトルマッチで対戦し、テクニカルノックアウト勝ちして日本の男子選手として2人目となる4階級制覇を果たしていました。

プロでの成績は25戦全勝でこのうち、22試合でノックアウト勝ちを収めています。

対戦相手のマーロン・タパレス選手とは

マーロン・タパレス選手はフィリピン出身の31歳。

WBAとIBFの2団体統一チャンピオンで通算成績は37勝3敗、このうち19回、ノックアウト勝ちを収めています。

力のある左ストレートを持ち味に2016年にはバンタム級で世界チャンピオンに輝きましたが、翌年日本で臨む予定だった防衛戦の前日計量で制限体重をオーバーして王座を剥奪されました。

そのあとはスーパーバンタム級などに階級を移し、ことし4月にWBAとIBFの2団体統一チャンピオンだったウズベキスタンのムロジョン・アフマダリエフ選手に判定勝ちを収め、再び世界タイトルを獲得しました。

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