国民 立民のあいさつ回り断る 立民と共産の意見交換に反発

立憲民主党と共産党が次の衆議院選挙も見据え意見を交わしたことに反発して、国民民主党は、24日に予定されていた立憲民主党によるあいさつ回りを断りました。立憲民主党の泉代表は、共産党と具体的な話はしていないと説明しました。

立憲民主党の執行部は、23日、ほかの野党にあいさつ回りを行い、共産党と次の衆議院選挙も見据え意見を交わしました。

これに対し、国民民主党の玉木代表は「立憲民主党と共産党が選挙協力を行う方向を打ち出した」などと批判し、「わが党は政策を脇に置いた選挙協力とは一線を画す」として、24日に予定されていた立憲民主党によるあいさつ回りを断りました。

一方、立憲民主党の泉代表は記者団に対し、23日の共産党へのあいさつ回りについて「次の衆議院選挙に向けて野党議席の最大化を訴えてきたので、両党から『頑張ろう』という話は出たが、具体的な話をしたわけではない」と説明しました。

その上で「玉木氏が何を見て断ったのか分からない。臨時国会が始まったので各党にあいさつ回りをし、国民民主党に行くとすれば補欠選挙のお礼と国会を頑張ろうという話がメインであり、断るものではないと思う」と述べました。

国民 玉木代表「共産党と協力する政党とは協力しない方針」

国民民主党の玉木代表は、記者会見で「野党全体で、とにかく自民党を倒すために政策を脇に置き、選挙で一緒にやれば何とかなるという考え方には立たない。共産党や共産党と協力する政党とは協力しないのが、党の一貫した方針だ」と述べました。

また、次の衆議院選挙での立憲民主党との候補者調整について、「連合を介して、一定の候補者調整を行うのは当然ありうることで、地域それぞれの事情を尊重する。ただ、立憲民主党が共産党と組むことが新たに明らかになれば、これまでの調整もご破算になる可能性はある」と指摘しました。

立民 岡田幹事長「普通の対応ではない」

立憲民主党の岡田幹事長は記者会見で「きのうの野党各党へのあいさつ回りでは、補欠選挙のお礼と国会での協力の依頼、それに今国会中にあるかもしれない衆議院選挙に向けて、与党議席の最小化を目指し、連携して力を合わせることが重要だと伝えた。これは記者会見などで何回も話していることで、それ以上でも以下でもない。日本維新の会とは選挙の話はしていない」と説明しました。

その上で、国民民主党が24日のあいさつ回りを断ったことについて、「こちらが代表、幹事長、国会対策委員長でうかがい、話をしたいと言っているのに、『来るな』というのは、普通の対応ではない。国民民主党に対しても常に呼びかけはしていきたい」と述べました。