九州・沖縄管轄の陸自トップと海兵隊司令官 “連携強化を”

陸上自衛隊とアメリカ軍が行っている離島の防衛を想定した共同訓練にあわせて、沖縄県の石垣島で24日、九州・沖縄を管轄する陸上自衛隊のトップと海兵隊の司令官が記者会見を開き、連携を強化していく考えを示しました。

陸上自衛隊とアメリカ海兵隊は今月14日から今月末にかけて離島の防衛を想定した「レゾリュート・ドラゴン」と呼ばれる国内最大規模の共同訓練を沖縄と九州、北海道で行っています。

この共同訓練が沖縄で実施されるのは初めてで、24日は訓練にあわせて、九州・沖縄を管轄する陸上自衛隊西部方面隊の山根寿一総監と、沖縄の海兵隊トップ、第3海兵遠征軍のジェームズ・ビアマン中将が石垣駐屯地でそろって記者会見しました。

この中で、山根総監は「海兵隊と信頼関係を構築し、互いの対処能力の向上を実感できたことは極めて大きな成果だと考えている。海兵隊との連携をさらに深めていきたい」と述べました。

また、ビアマン中将は「日米同盟の義務を果たすための即応性を確保するうえで重要な訓練で、今後も日米同盟をより強固なものにしていくことが必要不可欠だ」と述べ、2人は連携を強化していく考えを示しました。

このほか、石垣駐屯地では海兵隊の対空レーダーや陸上自衛隊の12式地対艦ミサイルなどを展開する訓練が公開されました。

一方、駐屯地の外には住民20人ほどが集まって「日米共同訓練反対」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げ、訓練に反対の意思を示していました。