三菱自動車 ルノーのEV新会社に最大310億円余出資へ

三菱自動車工業は、提携関係にあるフランスのルノーが設立するEV=電気自動車の新会社に最大で2億ユーロ、今の日本円で310億円余りの出資を行うことを決めました。
ヨーロッパ市場などに自社ブランドのEVを投入することになります。

三菱自動車工業は24日、提携関係にあるルノーが設立するEV事業の新会社「アンペア」に出資することを決めたと発表しました。

出資額は最大で2億ユーロ、今の日本円で310億円余りになるとしています。

ルノーは、日産自動車と三菱自動車に対し、この新会社への出資を求めていました。

日産は最大で6億ユーロ、今の日本円でおよそ950億円余りを出資する方針をすでに決めています。

三菱自動車としては、出資によって新会社から車両の供給を受け、ヨーロッパ市場などに自社ブランドのEVを投入することになります。

新会社には、日産と三菱自動車のほかにも半導体大手クアルコムやIT大手グーグルも参加し、自動運転などに必要なソフトウエアの開発も強化する方針です。

日本メーカーも参加して、いわば連合を組む形となる新会社が、競争が激しさを増すEVの分野でいかに存在感を示すかが焦点となります。