「“バーチャル渋谷”でハロウィーンを」ことしも開催へ

東京 渋谷区が「ハロウィーン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしい」と呼びかける中、インターネット上に渋谷の街を再現した仮想空間で、ハロウィーンを楽しむイベント「バーチャルハロウィーン」がことしも開かれることになりました。

渋谷区観光協会や携帯大手のKDDIなどは24日、区内で会見して10月27日から31日まで渋谷の街を再現した仮想空間でハロウィーンを楽しむイベントを開催することを発表しました。

仮想空間には、スクランブル交差点など、渋谷の街が忠実に再現されていて、専用のアプリをダウンロードすれば自身の分身となるキャラクターを操作して散策することができます。

「バーチャルハロウィーン」は新型コロナウイルスが感染拡大した3年前から開催されていて、ことしで4回目です。

ハロウィーンの時期は渋谷駅周辺には例年、多くの若者や外国人が集まってトラブルが相次ぎますが、ことしは新型コロナの5類への移行後、初めてのハロウィーンになるため特に警戒を強めていて、渋谷区の長谷部区長が「ハロウィーン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしい」という異例のメッセージをたびたび出しています。

24日の会見に出席した長谷部区長は「渋谷の街はハロウィーンのパーティー会場ではない。バーチャル渋谷の中で楽しんでいただきたい」と呼びかけています。