武見厚労相 医薬品製造業者の監視体制 一層強化の考え

ジェネリック医薬品大手の「沢井製薬」が国の承認を得ていない不正な方法で試験を実施していたことについて武見厚生労働大臣は「大変遺憾だ」と述べ、医薬品の製造業者に対する監視体制を一層強化する考えを示しました。

大阪に本社のあるジェネリック医薬品大手の「沢井製薬」は23日、九州の工場で製造した胃薬について、品質を確認する試験を国の承認を得ていない不正な方法で実施していたと発表しました。

ジェネリック医薬品をめぐっては各地のメーカーで製造工程の不正が発覚し、おととし以降、業務停止などの行政処分が相次いでいて、武見厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で「今回もジェネリック医薬品の信用を著しく失墜させる事案で大変遺憾だ」と述べました。

そのうえで「本社を所管する大阪府や九州工場を所管する福岡県がさらなる調査や処分方針を決定するが、厚生労働省としても厳正に対処するよう、指導・連携し、医薬品製造業者らに対する一層の監視体制の強化に取り組んでいきたい」と述べました。