立民 野党間の候補者調整図るも維新は応じず 進展は不透明

衆参2つの補欠選挙を受け、立憲民主党は与党側と1対1で戦う構図に持ち込めば対抗できるとして、次の衆議院選挙に向け野党間の候補者調整を進めたい考えです。一方で、日本維新の会は応じない構えで、進展は見通せない状況です。

与野党が対決する構図となった22日の補欠選挙は、衆議院長崎4区で自民党が議席を維持した一方、参議院徳島高知選挙区では野党側が議席を獲得し、自民党の1勝1敗となりました。

立憲民主党は「与党側と1対1で戦う構図に持ち込めば対抗できる」と受け止めていて、執行部が23日、ほかの野党に異例のあいさつ回りを行い、共産党との間では次の衆議院選挙も含め連携のあり方について意見を交わしました。

泉代表は「さまざまな政党とできる限り連携する」と述べていて、衆議院選挙に向けて野党間の候補者調整を進めたい考えです。

一方で、日本維新の会は、擁立を決めているおよそ150の小選挙区のうち6割程度で立憲民主党と競合していて、馬場代表は「単独政権を目指して独立独歩で戦う」と述べ、調整には応じない構えです。

また、国民民主党も共産党を含む枠組みには批判的で、候補者調整が進展するかは見通せない状況です。