天皇皇后両陛下 老朽化で閉場となる国立劇場で歌舞伎を鑑賞

天皇皇后両陛下は、老朽化による建て替えのため10月いっぱいで57年の歴史に幕を閉じる東京の国立劇場で、歌舞伎の公演を鑑賞されました。

両陛下は、午前11時半すぎに東京 千代田区の国立劇場に到着し、文化庁長官らとあいさつしたあと、観客が拍手を送る中客席に入られました。

鑑賞されたのは、1966年にオープンし伝統芸能の拠点として親しまれてきた国立劇場が老朽化のため10月末で閉場することに伴う「さよなら公演」で、藤原鎌足が蘇我入鹿を討った史実にさまざまな伝説を取り混ぜた義太夫狂言の名作「妹背山婦女庭訓」が上演されました。

尾上菊之助さんや、中村芝翫さんら豪華な顔ぶれが出演していて、両陛下は、花道に俳優が登場すると身を乗り出して盛んに拍手を送られていました。

国立劇場は、2029年以降に再び開場する予定です。