“ロシアに弾薬約400万発残っているか” エストニア軍トップ

NATO=北大西洋条約機構の加盟国、エストニア軍の情報機関のトップは、ウクライナ侵攻を続けるロシアにはまだおよそ400万発の弾薬が残っている可能性があるとしたうえで、1年は戦闘を継続できる能力を持っているという見方を示しました。

エストニアのメディアが20日に伝えたところによりますと、軍の情報機関のトップ、キビセルグ氏は、「ロシアにはまだおよそ400万発の弾薬が残っている可能性がある」と述べ、一日1万発を使用するというペースで考えると、ロシアは1年は戦闘を継続できる能力を持っているという見方を示しました。

また、北朝鮮からロシアに供与されたとされる弾薬は、1か月分に相当する30万発ほどに上る可能性を指摘したうえで、「ロシアは、戦争を長期にわたり継続するための具体的な措置を講じている」としています。

一方、ロシア軍は、前線を安定させるため追加の契約軍人や志願兵を投入する十分な能力も依然としてあるとしています。

そしてキビセルグ氏は、ロシア側の現時点での目標について、「主導権を取り戻すことだ」と述べ、雨で地面がぬかるむ時期となるのを前に大量の戦車などを投入して攻勢を強め、ウクライナ軍の攻撃能力を低下させようとしていると指摘しました。

ロシアと国境を接し、NATOに加盟しているエストニアは、ウクライナ侵攻以降、ロシアへの警戒感を一層強め、その動向について情報を分析、発信しています。