西武池袋本店“百貨店の機能や文化維持” 新経営陣 豊島区長に

アメリカの投資ファンドに売却された、そごう・西武をめぐり、旗艦店である西武池袋本店の今後の店舗づくりが注目されていますが、東京 豊島区の高際みゆき区長は、新たな経営陣と先月末に、売却後初めて面会したことを明らかにしました。面会では、経営陣から百貨店の機能や文化を維持していく考えが示されたということです。

大手デパートのそごう・西武をめぐっては、先月1日、セブン&アイ・ホールディングスからアメリカの投資ファンドに売却され、旗艦店の西武池袋本店にはヨドバシホールディングスが一部のフロアに家電量販店を展開する方針です。

売り場の構成など今後の店舗づくりが注目を集めていますが、豊島区の高際区長は23日の記者会見で、先月28日、区役所でそごう・西武の新たな経営陣のほか、出店を計画しているヨドバシホールディングスと、売却後初めて面会したことを明らかにしました。

高際区長によりますと、新たな経営陣からは、
▽これまでの方針どおり、百貨店の機能やこれまで発信されてきた、いわゆる「セゾン文化」を維持することや、
▽まちづくりについて区や地元と協力して取り組んでいきたいという考えが、
示されたということです。

今回、面会には地元の経済団体の代表も同席したということです。

高際区長は「『撤退や閉店はしません、約束します』とおっしゃってくれた。区にとって変わらず大事なパートナーなので、これまで以上に街の活性化やにぎわいに力を貸してほしい」と述べました。

今後は区として考えるまちづくりの計画などについて、経済団体とともに説明に行きたいとしています。