元寇の船か 海底で木材を発見 これまで2隻発見の長崎 松浦市沖

鎌倉時代に日本に襲来した元寇の船が2隻見つかっている長崎県松浦市沖の海底から、新たに船の一部とみられる木材が発見されました。調査を行っている松浦市によりますと、3隻目の元寇の船の可能性があるということです。

松浦市の離島、鷹島の沖合の海底では、2011年から2014年にかけて700年以上前、鎌倉時代の「元寇」で日本に襲来し沈没した元の船2隻が発見されています。

23日、海底の発掘調査を行った松浦市などが会見を開き、2隻が発見された場所に近い別の海底から新たに、船の一部とみられる木材が2つ、発見されたということです。

2つの木材は、それぞれ船の側面にあたる外板材と、船の内部を仕切る隔壁とみられ、市によりますとこれまでの2隻とは別の船で3隻目の元寇の船の可能性があるということです。

松浦市に調査方法を指導している國學院大学の池田榮史教授は、「将来的に船を引き揚げて多くの人に見てもらいたい」と話していました。