富山 クマの目撃情報 けさも川沿いで 自治体など警戒呼びかけ

今月17日に、富山市の住宅の敷地内でクマに襲われたとみられる79歳の女性が死亡するなど、富山県内ではクマの目撃情報などが相次いでいます。
23日朝も、富山市と立山町の間を流れる川沿いでクマが目撃されたと警察に通報があり、自治体などが警戒を呼びかけています。

23日朝6時ごろ、常願寺川左岸の富山市西番を流れる用水の橋の上で、クマを目撃したと車で通りかかった人から警察に通報がありました。

クマは川の方向に走り去ったということです。

また、23日朝8時前にも、この近くの住宅の柿の木にクマの爪痕が残されていると通報がありました。

常願寺川沿いでは、21日朝以降、この場所からおよそ6キロ下流にあたる富山市日俣などで、おとなのクマが目撃されたり足跡が見つかったりしていてクマが川沿いを移動している可能性もあるとみられています。

また、対岸の立山町利田でも22日夜10時ごろ子グマの目撃情報があり、自治体が警戒を呼びかけています。

一方、今月17日にクマに襲われたとみられる79歳の女性が死亡した富山市江本の現場の近くでは、23日も警戒が続いていて、熊野小学校では教職員が見守る中、保護者が子どもを車で送り届ける姿が見られました。

熊野小学校の森田誠校長は「子どもたちには外出を控えたりクマ鈴をつけたりして自分の命は自分で守るよう呼びかけています。保護者の負担は大きいですがやむをえないと思います」と話していました。