岸田首相 きょう所信表明演説 所得税減税に向けた考え表明へ

臨時国会で、岸田総理大臣は23日に所信表明演説を行い、所得税の減税に向けて具体策の検討を進める考えを示すことにしています。
これに対し、野党側は24日からの論戦で政府の物価高対応をただし、各党がまとめた経済対策の実現を求める考えです。

臨時国会は、23日に衆参両院の本会議で岸田総理大臣の所信表明演説が行われます。岸田総理大臣は、経済対策をめぐり、所得税の減税を検討するよう与党に指示したことを踏まえ、税収増を国民に還元する具体策の検討を進める考えを示すことにしています。

これを受けて、24日から3日間、各党の代表質問が行われ物価高への対応が主要なテーマとなる見通しです。政府・与党側は、所得税の減税に加えて、低所得者への給付金の支給などを盛り込んだ経済対策を策定し、対応に万全を期す方針を説明することにしています。

一方、野党側は、政府の対応はスピード感がなく後手に回っているなどと批判し、現金給付や社会保険料の軽減、それに消費税や所得税の減税など各党がまとめた経済対策の実現を求める考えです。

また、旧統一教会をめぐる問題では、立憲民主党と日本維新の会が被害者の救済にあてるため教団の財産を保全する法案を提出したことを踏まえ、自民党も与党として独自の法案を国会に提出する方向で調整していて、活発な論戦が展開される見通しです。