参院補選 徳島高知 野党支援の広田一氏が当選 自民候補抑え

与野党対決の構図となった参議院徳島高知選挙区の補欠選挙は、無所属の元参議院議員で野党4党が支援した広田一氏(55)が3回目の当選を果たしました。

参議院徳島高知選挙区の補欠選挙は、開票が終了しました。

▽広田一 無所属・元 当選 23万3250票
▽西内健 自民・新 14万2036票

無所属の元参議院議員で立憲民主党と共産党、それに国民民主党や社民党の地方組織が支援した広田氏が、自民党の新人で公明党が推薦した西内氏を抑え3回目の当選を果たしました。

広田氏は高知県土佐清水市出身の55歳。これまで参議院議員を2期、衆議院議員を1期務めました。選挙戦で広田氏は、元議員としての実績や経験をアピールするとともに

▽ガソリン税の減税といった物価高騰対策や
▽児童手当の拡充など子育て支援の充実を訴えました。

その結果、支援を受けた各党の支持層を固めるとともに、いわゆる無党派層からも幅広く支持を集めました。

広田氏「物価高騰対策 今こそガソリン税の減税を」

広田一氏は「政治に緊張感を作っていこうという皆さんの思いが結集をして、一つの大きな力になって勝利することができた。政治は生活です。国民の生活を守るため、物価高騰対策の一丁目一番地はガソリンの高騰対策だ。今こそガソリン税の減税をやっていかないといけない」と話しました。

投票率 徳島県と高知県いずれも過去最低

徳島県と高知県の選挙管理委員会のまとめによりますと、参議院徳島高知選挙区の投票率は去年の選挙と比べて14.37ポイント低い32.16%で過去最低となりました。

このうち徳島県の投票率は23.92%で、去年より21.8ポイント低く、高知県も40.75%と去年より6.61ポイント低くなり、いずれも過去最低となりました。