毒グモのセアカゴケグモ 約100匹小学校で発見 運動会延期 大分

大分市の小学校で、毒グモの「セアカゴケグモ」およそ100匹が見つかり、小学校は、21日の運動会を延期しました。市では学校周辺も含め調査し、駆除にあたることにしています。

大分市によりますと、20日午後、大分市立三佐小学校から「セアカゴケグモを見つけた」と連絡があり、調べたところ、学校の敷地内の排水溝からセアカゴケグモおよそ100匹と複数の卵のかたまりが見つかりました。

特定外来生物に指定されているセアカゴケグモは、背中から腹部にかけて赤い模様があるのが特徴で、かまれると激しい痛みや発熱などを引き起こすことがあります。

市は20日駆除を行い、今のところ健康被害の報告はないということですが小学校では21日予定していた運動会を延期しました。

また、21日は市が現地で再調査を行ったところ排水溝を覆う金属製のふたの裏から複数のクモや卵のかたまりが見つかり、職員が殺虫剤を散布して駆除していました。

市によりますと、大分県内でセアカゴケグモが確認されたのはこれまでに13例ありますが100匹単位で見つかったのは今回が初めてで最も多いということです。

市では生息の範囲が広がっているおそれがあるとして、周辺も含めて調査するとともに見つかり次第、駆除を行うことにしています。

大分市環境対策課の繁義隆参事補は「状況を見るとセアカゴケグモが定着していると考えられる。見つけても素手では触らず、靴で踏みつぶすなどして駆除してほしい」と話しています。