全米自動車労組 ストさらに続ける方針 影響の長期化懸念

大手自動車メーカー3社に対して5週間にわたってストライキを続けているアメリカのUAW=全米自動車労働組合は、ストをさらに続ける方針を示し、影響の長期化が懸念されます。

UAW=全米自動車労働組合は、アメリカの大手自動車メーカーのGM=ゼネラル・モーターズやフォード、それに、クライスラーのブランドを傘下に持つヨーロッパのステランティスの3社との間で労使交渉が合意できず、9月15日に3社の組合員が初めて同時にストライキに突入しました。

ストはこれまでに3回にわたって拡大し、3社の6つの工場と、GMとステランティスの部品の配送施設38か所で、あわせて3万3000人を超える規模となっていますが、UAWのショーン・フェイン委員長はストの開始から5週間を迎える20日、ストをさらに続ける方針を示しました。

組合側は、4年間で40%の賃上げを求めたのに対し、3社は20日の時点で23%の賃上げと回答しているということです。

ストが収束する見通しは依然としてたっておらず、組合側はストをさらに拡大する可能性も示唆していて、自動車生産や経済に及ぼす影響の長期化が懸念されます。