イスラエル出国の日本人など83人 自衛隊機で羽田空港到着

イスラエルを出国した日本人や韓国人など83人を乗せた自衛隊機が21日未明、羽田空港に到着しました。

日本時間の20日、イスラエルを出国した日本人60人と韓国人18人などあわせて83人を乗せた航空自衛隊のKC767空中給油・輸送機は、21日午前3時すぎ羽田空港に到着しました。

到着した人たちは、手荷物を持ったり、リュックサックを背負ったりして少し疲れたような表情で空港内を歩いていました。

また、到着した人のなかには子どもたちも多く、「日本に着いた」などと口々に話す様子も見られました。

8歳から21歳の子ども5人とともにイスラエル中部から到着した40代の女性は「イスラエルでは空襲警報が毎日鳴っていたので日本に帰国して安心しました。子どもたちを守るため、日本の家族を安心させるために帰国を決めました。ただ、イスラエルに生活がありますし、残してきたイスラエル人の夫もいるので今後どうなるかわからず、心配です。子どもが兵役についていたりして帰国したくてもできない日本人も結構残っているので少し罪悪感もあります」と話していました。

外務省によりますと、イスラエルとパレスチナには今回、出国した人を除いてあわせておよそ800人の日本人がいて、防衛省は、今後の出国の希望者に備え、別の輸送機を隣国のヨルダンなどに待機させています。

到着した30代女性「毎日ミサイルの音が鳴り続けていた」

子どもたちと一緒にイスラエルのテルアビブから羽田空港に到着した30代の女性は「毎日、ミサイルの音が鳴り続けていたので精神的にまいり、退避することを決めました。やっと日本に帰ることができて感無量です」と話していました。

到着した40代女性「ミサイル音を聞きながらの生活にストレス」

イスラエル中部から、子ども4人とともに羽田空港に到着した47歳の女性は「ミサイルが落ちる音や戦闘機が飛ぶ音を聞きながら生活をしていたので、ストレスを感じていました。イスラエル人の夫がいるのでこれまでイスラエルに残っていましたが、本当に危なくなる前に帰れるのは今回が最後かと思って夫や子どもたちと話して帰国を決めました。無事に日本に来られて安心しましたし、感謝の気持ちです」と話していました。