北海道 秋の味覚ししゃも 道内各地で不漁 例年よりも高値に

秋の味覚として知られるししゃもの漁が北海道厚岸町で行われています。道内各地の不漁を受け例年より高値で取り引きされています。

北海道内のししゃも漁は、毎年10月から太平洋沿岸で始まり、厚岸町では、10月9日から漁が始まりました。

20日は早朝から漁に出た11隻の漁船が昼すぎに港に戻り、まるまると太った体長10センチ前後のししゃも、合わせておよそ120キロが水揚げされました。

漁獲量は厚岸町など道内各地で低迷が続いていて、水揚げのあと、市場で行われた競りでは、1キロ当たり7000円と去年の同じ時期より1000円ほど高く取り引きされました。

また、厚岸漁業協同組合がブランド化して売り出している「大黒ししゃも」と呼ばれる大ぶりのオスのししゃもは、およそ40キロ水揚げされ、去年を3000円ほど上回る1キロ1万4000円の高値で取り引きされました。

厚岸町でししゃも漁を行う川尻豊さんは「値段はすごくいいが、量がどうにもならない」と話していました。

厚岸漁協市場部の中島誠 業務課長は「例年に比べて少なくなっているが、単価としては他の地区より高いと聞いているので、これが続いてくれれば」と話していました。