保育園でピンセットが園児のまぶたに刺さり大けが 長野 山形村

長野県山形村の保育園で今月、6歳の園児が持っていたピンセットが自分の右目のまぶたに刺さり、脳内で出血する大けがをしていたことが分かりました。

山形村教育委員会は、20日記者会見を開き、今月12日、村立の保育園で、6歳の男の子が持っていた長さおよそ25センチのピンセットが自分の右目のまぶたに刺さって脳内で出血する大けがをしたことを明らかにしました。

園児は、クラスで飼育していたカエルに餌を与えるためのピンセットを持ったまま、園庭にある滑り台を腹ばいになって滑り、着地する時にけがをしたとみられています。

園児の保護者によりますと、会話や食事はできていますが、1年間は経過観察の必要があるということです。

当時、園庭では17人の保育士がいて、およそ80人の園児が遊んでいたということです。

ピンセットは、虫の餌やりのため用意されたもので、職員に報告してから持ち出すルールはありましたが、園児の手の届く場所に置かれていたということです。

山形村教育委員会の根橋範男教育長は「安心して楽しく生活すべき保育園で、重大な事故が起き大変申し訳ありません」と謝罪しました。

村は、外部の有識者などによる検証委員会を立ち上げ、再発防止に取り組むとしています。

園児の母親「本当に悲しく残念」祖母「しっかり検証を」

園児の母親は、会見後に取材に応じ、「安心して預けていたのでこんなことが起きて本当に悲しく、残念です」と話していました。

園児の祖母は、「しっかり検証をして、ほかの園児が、このような事故にあわないようにしてほしいです」と話していました。