NTT西日本子会社 情報流出 約400万件の会社 把握は顧客から

NTT西日本の子会社の元派遣社員が、自治体や企業などの個人情報、およそ900万件を不正に流出させた問題で、このうち、およそ400万件が流出した可能性がある岡山県内の会社は、顧客からの問い合わせを受けて問題を把握し、去年3月に警察に相談したことが分かりました。警察は、元派遣社員から任意で事情を聴くなどして捜査を進めています。

NTT西日本の子会社「NTTビジネスソリューションズ」の元派遣社員が、およそ900万件の個人情報を不正に流出させた問題で、マーケティング業務の一部を、この子会社が担っていた岡山県鏡野町の「山田養蜂場」では、顧客の氏名や住所など、およそ400万件が不正に流出した可能性があり、今回の問題では最も多いとみられています。

去年1月から3月にかけて、顧客から「ほかの会社から勧誘の電話があったが関係はあるのか」という問い合わせが4件相次いだことで、流出のおそれがあることを把握し、社内で調査したものの、自社からの漏えいは確認できなかったため、去年3月に警察に相談したということです。

捜査関係者によりますと相談を受けた岡山県警察本部は、不正競争防止法違反の疑いで、ことし7月に元派遣社員の自宅を捜索してパソコンを押収したほか、任意で事情を聴いたということで、パソコンを解析するなどして、さらに詳しいいきさつを捜査しています。