国家公務員の初任給 1万円超引き上げへ 33年ぶり

今年度の国家公務員の給与について、政府は人事院の勧告どおり、大卒・高卒の初任給をいずれも1万円以上引き上げるとともに、月給とボーナスも引き上げることを決めました。大卒・高卒の初任給がともに1万円を超えて引き上げられるのは33年ぶりとなります。

今年度の国家公務員の給与について、人事院はことし8月、志望する学生が減少していることから
▽大卒の初任給を1万1000円、高卒を1万2000円引き上げるとともに
▽月給は平均で0.96%
▽ボーナスは0.1か月分引き上げるよう勧告しました。

これを受けて政府は、20日に持ち回りで給与関係閣僚会議を開き、勧告どおり、初任給や月給などを引き上げることを決めました。

大卒と高卒の初任給がともに1万円を超えて引き上げられるのは平成2年以来、33年ぶりです。

今回の引き上げにより、国家公務員の一般職の平均年収は10万5000円増え、673万1000円となります。

政府は、20日から始まった臨時国会で、こうした内容を盛り込んだ給与法の改正案の成立を図ることにしています。