長期金利 0.845%まで上昇 約10年ぶりの水準

20日の債券市場では、日本国債を売る動きが強まり、長期金利は午前中に0.845%をつけて2013年7月以来およそ10年ぶりの水準まで上昇しました。国債は、売られると価格が下がって、金利が上昇するという関係にあります。

20日の債券市場では日本国債を売る動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが午前9時前に0.845%まで上昇しました。

2013年7月以来、10年3か月ぶりの水準です。

19日のアメリカ市場では金融引き締めが長期化するという見方を背景に、長期金利の指標となる10年ものの国債の利回りが上昇しておよそ16年3か月ぶりに4.99%を超え、これを受けて日本でも長期金利の上昇圧力がさらに高まっています。

市場関係者は、「堅調な経済指標の発表を受けてアメリカでは金融引き締めが長期化するとの見方が強まっている。また議会下院で議長が不在の状況が続くなど、議会の機能不全に伴うアメリカの財政への懸念も、国債が売られて長期金利が上昇する要因となっている」と話しています。